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地産地消 全国へ羽ばたく美都ブランドの「ゆず」

全国へ羽ばたく美都ブランドの「ゆず」

益田市の南東部、中国山地の山間に広がる美都地域は、島根県内1位の生産量を誇る「ゆず」の産地として知られています。

その収穫が大詰めを迎えていた12月半ば、美都町柚子生産者組合の山根哲朗組合長と、益田市美都総合支所(地域づくり推進課)の梅津明則課長にお話をうかがってきました。

特産品としての取り組み

今や美都地域の顔とも言えるゆずですが、産地化への取り組みは、さかのぼること昭和52年。ゆずの産地として有名だった、徳島県旧木頭村の村長と、美都町長(当時)の出会いに始まります。

この出会いで得た知見により、夏は暑く冬は比較的暖かく、そして高温多湿であり、山間地で寒暖の較差がある美都地域の気候が、ゆず栽培に適していることを確信。また、当時おこなわれていた米の生産調整に対する転作作物にも適しているということで、早速その翌年から特産化に向けた栽培の取り組みがスタートしました。

栽培方法は、樹高を2〜3メートルと低く仕立てる低樹高栽培を採用。高品質な果実を育てる条件でもある日照面積を増やせるうえ、主な栽培従事者となる高齢者や女性の収穫や剪定などにかかる作業労力の軽減も考慮されたものです。このアプローチが功を奏し、昭和57年の組合発足当時の組合員数44名から世代交代を重ねながら、現在の114名と地域に定着。今では上位に入る国内柚子収穫量(※島根県全体で)を牽引する存在へと成長しています。

美都産ゆずの特徴

JAしまね西いわみ地区本部が集荷したゆずは、キズの少ないきれいな外見と甘い果汁が特徴で、市場でも高評価を得ています。

当初は生果のみの販売でしたが、ゆずの搾汁施設を導入し、ゆず果汁の加工・販売も行うようになりました。この果汁は、完熟したゆずを丁寧に搾汁することから、苦味が少ないのが特徴です。さらに、搾汁後の皮や種まで活用できるので、近年は加工原料としての出荷割合が伸びています。昨年度を例に挙げると、総出荷量160トンのうち、生果での出荷は2.5トンと、数字から見ても加工品としての出荷が圧倒的です。
また、生産者組合も出資する加工事業者などのもとで数々の加工商品が誕生しています。


低樹高栽培で育てられた柚子は収穫作業も比較的容易

加工品への取り組み

最初のヒット作となった「ゆずっこ」などの飲料を中心に、ドレッシングやポン酢など果汁を生かした商品から、ゆずみそ、マーマレードといった、香り高い美都のゆずの良さを引き立てる商品が豊富にラインナップされます。さらに近年では、美都温泉の温泉水を配合した「柚子泉」(シャンプー、リンス、石鹸)シリーズや、益田産の米粉使用の「ゆずらーめん」といった他の特産品と組み合わせたものから、酒類、スイーツ類など時代に合わせた商品開発も盛んになり、かつての飲料中心からさまざまな広がりを見せ始めています。

時代に合わせるという点で注目なのが「ゆず酢(果汁100%)」です。果汁を搾っただけというシンプルな商品ですが、自家製ポン酢を作るための原料や、お酒のブレンド用として求められたりと、自己流を好む人々にとってスポット的なニーズがあり、また個人が情報を発信するSNS時代にマッチして、今後の広がりが期待される商品です。また平成28年11月には、生産者、製造者、小売業者の三者がコラボレーションした「ゆずビール」も販売を開始し、早くも女性を中心に人気を集めています。


「美都ゆず」を加工原料とした加工品

全国へと羽ばたく美都ブランドの「ゆず」

こうした商品開発に呼応するように販路開拓も活発で、平成23年には「ゆずサイダー」が国内便旅客機のドリンクサービスに採用後、3ヶ月で15,000本を売り上げ、その翌年には博多~大阪間の新幹線の車両販売に「ゆずっこ」が採用されました。また大手コンビニエンス・ストアの期間限定商品として、美都産のゆず果汁を使った商品が登場するなど、これまで県内での需要が大半だった美都ブランドのゆず商品が県外へと羽ばたき始めています。

道の駅 サンエイト美都なら加工品もたくさん

柚子を使ったドリンク類はもちろん、様々な調味料やお菓子など様々な加工品の品揃えが豊富です。ぜひ、美都町に訪れてみてください。

道の駅サンエイト美都
〒698-0202 島根県益田市美都町宇津川ロ586-2
TEL:0856-52-3644

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